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12月14日ボカロ勉強会

一回生の柴田です。
14日はボカロ勉強会でした。

みなさんボーカロイドってご存知ですか。
初音ミクとか、鏡音リンとか、レンとか。
やっぱり一番知名度が高いのは初音ミクですね。
ファミマとのコラボとか、札幌雪祭りで作られた"雪ミク"とか。
雑誌も大体初音ミクを大きく取り上げています。
ソフトの売り上げは8万本以上、ライブも国内外で行われ、演劇や小説、漫画、CD、DVD、フィギュアなどなど。
最近はearth music&ecologyともコラボしてましたね。

その中でも今回はボーカロイド小説に(一応)主眼を置きました。

ボーカロイド小説とは、主にニコニコ動画に投稿されたボーカロイド曲を、
曲の作者か、また一般の作家に委託して小説化したものです。
PHP研究所が多く、他にも多岐に渡るライトノベル出版社から出版されています。

可愛い表紙・大量の挿絵は元々男性をターゲットとして売ろうとしていたからですが、
実際の読者は小中高の女子が多いです
中身は平易な語彙で、セリフが多めになっています。
(PHP出版ではボカロ小説はコミックスとして扱われています。)

最初に出版されたボーカロイド小説は、PHP出版から2010年に出版された『悪ノ娘』(悪ノP)。
シリーズ累計80万部を突破。
そして最も人気のボーカロイド小説、『カゲロウデイズ』(じん(自然の敵P))は、なんとシリーズ累計200万部!!



ボーカロイド小説がここまで受け入れられたのはどうしてでしょうか。
それはもちろん受け入れられる土壌があったからだと思います。
第一に、ケータイ小説などライトな文学の前例があったこと。
第二に、初音ミクの商業価値が確立し、著作権などがきちんと管理されていること。
第三に、TwitterなどSNSの発達により、情報が手に入れやすくなったから。


小説化に必要な要素は実際とても少ないと思います。
あとがきなどから判断する限り、執筆を著者に任せる場合は大体好きなように書かせてもらえるみたいです。
つまり文章力はあまり必要とされてないのだと思います。
必要なのは、原曲のある程度の人気、固有の世界観、魅力的なキャラクター。

ボーカロイド曲としての魅力であるメロディ・歌詞。
小説化に必要な固有の世界観、魅力的なキャラクター。
それらを纏めて伝える媒体はなんでしょう。
そう。
ニコニコ動画です!!
ニコニコ動画はボーカロイド小説の最高の舞台と言えます。


ニコニコ動画は動画サイトです。
つまり映像と音がセット。
特に最近は「アニメのOPかよ!」というレベルのハイクオリティのPVがついた動画が多いですよね。
曲は出来上がってるけれどPVがまだできていないから投稿できない、なんてケースもあるみたいです。

ニコニコ動画で一つの動画を見るだけでメロディ・歌詞・キャラクター・世界観を一度に伝えることが出来ます。
ニコニコ動画とボーカロイド小説は切っても切れない関係ってことです。



先に初音ミクはじめボーカロイドキャラの人気を述べましたが、それともニコニコ動画は関係しています。
ニコニコ動画が2006年に誕生し、その少しあと(2007年)に初音ミクが発売しました。
ミク発売前にも、ニコニコ動画にMEIKOやKAITOの動画が投稿されていたため、
初音ミクの動画がニコニコ動画に投稿されるだろうと予想はされていました。
しかしその動画数は想像をはるかに超えていました。

殿堂入り(10万再生)、ミリオン(100万再生)と呼ばれる動画が数多く生まれました。
視聴者は動画にコメントを残したり、コメントを読んだり。
また投稿者もコメントを読んで参考にしたり。
ニコニコ動画を通じて知ったPとコラボしたり、絵師と知り合ったり。

ニコニコ動画とyoutubeの違いは、
コメントが残せること。タグがたくさんつけられること。コメントと動画を同時に見られること。
 それがそのままニコニコ動画の利点かと思います。

しかしコメントが多くつき、誰にでも見られることは利点だけとは限りません。
例えばスペクタクルPです。
代表曲は「Lambency」「The Beast.」など。
主に連弾的なピアノ曲を投稿していて、2008年から活動しています。
「The Beast.」は特に物語色が強い曲で、コメントごとに解釈が分かれました。
それと「某歌い手が歌ったおかげで再生数が伸びた」など荒らしコメントが大量に付き、
連日大わらわでした。
それらの闘争を見るに堪えかねた作者は、動画を削除しました。(ほどなく再投稿)
そして2010年でニコニコ動画に投稿することをやめて、それ以降はピアプロ(クリプトン社の運営するサイト。ボカロの音源や歌詞、イラストが投稿される)に投稿しています。

このように大量のコメントに耐性がないと、動画削除や引退ということになりかねません。

「炉心融解」(iroha(sasaki))は原爆のアレコレで荒れましたし、
「ラットが死んだ」(P.I.N.A.)は原子力発電所のショート原因がネズミの死体だったことにより荒れ、削除されました。

ニコニコ動画にはもちろんメリットもデメリットもあるのです。


そうだとしても、これからもボーカロイドとニコニコ動画はこれからも繁栄していくと思います。
初音ミク初めボーカロイドのメディアミックスも進むでしょう。


今回のブログでは主に、初音ミク初めボーカロイドの繁栄とニコニコ動画について書きました。
どれくらいボーカロイド知ってる人が多いかわからなかったので……。
他にも勉強会では
PVの変化
使用されるボーカロイドについて
キャラクターとして人気な初音ミクと、仮歌ソフトとして繁栄するGUMIの対比
などいろいろなトピックを取り上げました。
気になる人はレジュメも見てみてね!


来てくださった方ありがとうございました。
非常に楽しくやれました(´`)
それでは!
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